SOF2015 ▶︎ インタビュー【Attila】
 

極悪パーティデスコアバンドとして確固たるムーヴメントとファンベースを確立したAttila。来日を求める声が高まる中、 ようやくSCREAM OUT FEST 2015に参戦を果たし、徹頭徹尾ハードに展開される圧倒のステージングで、フロアに凄まじいモッシュとピットの嵐を巻き起こした。今回はそんなAttilaのフロントマン、Chris Fronzakにインタビューを実施。デスコア、メタル、ヒップホップ、レイヴと様々な要素を昇華したAttilaサウンドのルーツからバンドについて、さらに熱心なビジネスマンとしても活躍する彼の人物像まで、その真髄に迫った。
Interview / Translation Leyna Miyakawa
Photo by Taka Konuma

 
 
 
——初めての日本はいかがですか。
 
Chris Fronzak(以下Chris):ここへ来ることができて嬉しいよ!他のどんな国より、日本に来てみたいとずっと思っていたんだ。また戻ってきたいし、次はもっと長くステイしてみたいな。Attilaは初めて日本でライヴをやるのに、たくさんの人が集まってくれて、すごく光栄だよ。
 
 
——AttilaはUSのジョージア州アトランタ出身です。アトランタと言えば T.I.、B.o.B、Lil Jonと言った有名なラッパーを生み出し続けている土地ですが、その環境はAttilaの音楽性にも影響しているのでしょうか?
 
Chris:うん、とても大きな影響を受けて来た。アトランタにはヒップホップのシーンが確立されているし、その規模もすごくデカいんだ。だからこそAttilaのサウンドにはラップが取り入れられているんだ。俺自身もヒップホップが大好きだしね。
 
 
――特に大きな影響を受けたヒップホップのアーティストがいれば、教えていただけますか?
 
Chris:難しいな!2Chainz、A$AP Rocky、Kendrick Lamar、Schoolboy Q、Lil Jon、Waka Flockaとかかな。クレイジーなパーティースタイルのヒップホップが好きなんだ。
 
 
——確かにAttilaのサウンドには、それらの要素が絶妙に取り入れられていますね。
 
Chris:その通り。Attilaのサウンドはラップと、US南部のテイストに大きな影響を受けているよ。 US南部のサウンドっていうのは、USの他の地域とは全然違ったスタイルだからね。
 
 
——ヒップホップやパーティレイヴ、メタル、デスコアと様々なテイストを昇華したサウンドが、USやヨーロッパはもちろん、ここ日本でも高い評価を得ています。
 
Chris:それは嬉しいね!実は自分の中で、すごくヘヴィなメタルを聴いている時と、クレイジーなラップを聴いている時、同じような感覚を得るんだよ。だからこそAttilaとして様々な要素を昇華できているんだと思うし、結果として、自分好みの面白い音が出来上がっていくんだ。
 
 
——常に斬新なアイディアとサウンドを世に送り出していますが、制作時はどのような部分に重点を置いているのでしょうか?
 
Chris:あまり考えすぎず、まっすぐに自分たちの欲しいものを作ることだけに集中している。というのも、Attilaの曲で人気のある曲や評価が高い曲は、メンバーがスタジオに集まって、自由に作っていった曲だからね。俺たちの場合は、長い時間をかけてあれこれと詰め込むのではなく、自分たちのクリエイティビティを出し尽くして出来上がったもののほうが、より良いものが生まれていくんだ。
 
 
——歌詞については、Chrisがすべての曲を手がけていますね。最新作『Guilty Pleasure』では、過去作よりパーソナルな面を前に出したそうですが、制作作業はいかがでしたか。
 
Chris:もちろん自分の一部分や、内面を曲に込めるのは大変な作業だったよ。でもそれよりハードだったのは、このパーソナルな部分が、思ったほど人々に届いていないとわかったことだったんだ。
 
 
——リアクションが薄かった、ということでしょうか?
 
Chris:そうだね。「もっとパーソナルな曲が聴きたい」とか、「深く掘り下げた曲を聴きたい」というリクエストがあったのに、実際にそういった曲が出来上がってみると、他の曲と比べてもあまり反応が無かった。不思議なものだよね。自分が書いたものに対して満足はしているし、出来上がった曲は素晴らしいと思うけど、それほど求められている要素でもなかったみたいなんだ。
 
 
——なるほど……。あなた自身は、歌詞を通じてパーソナルな面をファンの方と共有することについて、どう思われますか?
 
Chris:俺自身はすごく好きだよ。それこそが、ヴォーカリストとしての務めだとも思ってる。歌詞というのは、みんなが見ることができる、俺の一部分でもあるからね。
 
 
——では、少しパーソナルなお話も伺わせてください。あなたはVans Warped TourでAttilaとしてパフォーマンスを行う他に、イベント中に行われるThe Entertainment Instituteというワークショップで教鞭をとるんですよね。
 
Chris:うん、そうなんだ。Attilaの一部のファンはすごく若くて、感受性が高い子もたくさんいてね。彼らに今後の可能性や道筋を提示してあげられるこの機会は、すごく貴重なものだと思う。それに今Attilaを聴いている子たちは、俺が若い頃の姿にそっくり子も多いんだ。そんな子たちに俺が今までつけてきた知識や、起業家としてのノウハウを教えてあげられるのは嬉しいね。
 
 
——どのようなクラスになりそうですか?
 
Chris:起業家になるには、という内容がメインだよ。具体的には自分でビジネスを始める際にはどうしたら良いか、とか、会社の経営についてだね。世の中にいる全員が9時〜5時の、普通の仕事をしたいわけではないと思うんだ。中には自分の愛するものや好きなものを追求して、自分のキャリアにしたいという人もいると思う。その気持ちって、すごく大切なものだよね。だからこそこうしたクラスを開いて、キッズに次なる一歩の踏み出し方を示していきたいと思っているよ。
 
 
——ご自身でもStay Sick Clothingというクロージング・ラインやレーベル、さらにAppの発売など、多岐にわたるビジネスを展開されていますよね。
 
Chris:俺自身、色々なことに携わることが好きだし、そうすることによって、独創的な考えも生まれてくるんだ。音楽だけやっていればいいとか、ブランドだけをやりたい、レーベルだけに力を注いでいきたい、という気持ちは全くなくて、あらゆる方面からビジネスに携わっていたい。まだまだ他にやれることがあるんじゃないか、と模索しているくらいだからね。
 
 
——Attilaとしてはもちろん、それぞれのビジネスで成功を収めていますが、あらゆる方面で展開を見据える理由を伺ってもいいですか?
 
Chris:努力すればしただけ、人は成長して、より良い人間になっていくからだよ。俺の頭は24時間365日、フル稼働している。そうやって常に動いていることが好きなんだろうね。新しくできることをいつも探しているし、自分自身を高めていきたいと日々思っているんだ。だからこそこうやって、様々なアイディアが生まれていくんじゃないかな。もちろん、全員が同じ方法を選ぶ必要はないよ。中には、人生のうちで1つのことを極めて成功を収めている人もたくさんいて、それは素晴らしいことだと思う。そんな人が、俺みたいに10個も20個も同時進行で物事を進めていたら、きっとパンクしてしまうだろうからね。
 
 
——自身の個性を活かすことも、強みになっていきますよね。
 
Chris:本当にそうだと思う。やり方や個性って人によって違うから、自分ができるだけのことを精一杯やるのが重要だと思うよ。俺の場合は、常に忙しくしていたほうが効率が良いから、そうしているんだ。
 
 
——音楽とビジネス、両方において成功を遂げている秘訣も、そこにあるのでしょうか。
 
Chris:これに対しては、長い答えになってしまいそうなんだけど……一番重要なのは、自分のやっていることに対して、いかに打ち込んでいくか、ということなんじゃないかな。少しくらい嫌なことやくじけそうなことがあっても、それを乗り越えていくことが大事だと思う。それともう1つ知っておくべきことは、バンドをやるにしてもビジネスをやるにしても、理想の自分の姿にたどり着くまでには、それなりの時間がかかる、ってことだ。例えばAttilaでいうと、最初の5年間はどこにも行くことができず、何もできなかった。マネジメントに所属しレーベルとの契約を交わして、ツアーに出られるようなバンドになるまで、本当に長い時間がかかったんだ。だからもし、今自分が愛していてやりたいと思っていることがあったら、例え時間がかかっているとしても、食らいついて諦めない方がいい。努力と決断力、情熱、熱心でいること。そして、時間がかかっても諦めないこと。この5つが、成功するのに重要な要素だと思っているよ。
 
 
——では最後に、Attilaとしての今後のヴィジョンをお聞かせ頂けますか。
 
Chris:USでは大きなファンベースを築き上げることができたから、同じくらいのファンベースが他の国でも作っていきたい。USだと凄まじい数のオーディエンスが会場に集まってくれて、ソールド・アウトしているショウもたくさんあるんだ。同じくらいのムーヴメントを日本やオーストラリア、色んな国で起こしていきたいと思ってる。だからバンドとしてのゴールは、Attilaがワールド・ワイドに成長していくことだね。
Posted : 2015.06.15
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